三国志ー趙雲伝ーあらすじ29話
「捕らえられた女子龍」
耿純(こうじゅん)から、趙子龍が文醜や、麹義と渡り合えたのは〝百鳥朝鳳(ひゃくちょうちょうほう)槍〟を持っていたからだと聞かされた夏侯傑(かこうけつ)は、かつての師匠の楽淵(がくえん)が持っていた槍なのでは…と思います。
以前、夏侯傑は楽淵の兵書を卑劣な方法で取ろうとしたため、楽淵は百鳥朝鳳槍と兵書とともに崖から落ちたのでした。
そして夏侯傑は趙子龍は趙安の息子ではないかと思います。
夏侯傑は娘の軽衣(けいい)に、宝月の所に手土産を持って幽州に行き、それから公孫瓚様に会ってくるがよいと言います。
軽衣は、うれしいわ!さっそく支度をすると喜びます
夏侯傑は、もし趙子龍に会うことがあったら…我が軍に入る気はないか聞いてくれ。本人にその気があれば厚遇すると告げます。
父の思惑を知らない軽衣は、父上に感謝しますと礼を言います。
一方、趙子龍は柳慎と、劉備様と両将軍に会いに行きます。
劉備(りゅうび)は趙子龍に、そなたが義勇兵を率い山賊を追い払ったことは、すでに知れ渡っている。我々の耳にも届いた〝英雄は少年より出づ〟とは誠であるなと褒めます。
趙子龍は、過分なお言葉恐縮ですと答えます。
劉備は、謙虚で度量が広い趙子龍が気に入ります。
そんな中、公孫瓚は劉備に、実を言うと陛下より袁紹と和睦するように勧められたから宮に向かわねばならないと打ち明けます。
劉備は、従うおつもりですか?これは董卓の差し金です。和睦させるとで両者に恩を売り朝廷と諸侯の双方に威光を示すつもりだと忠告します。
公孫瓚は、董卓の意向であっても、これは陛下の詔だ黙って従うしかないだろうと言います。
そこに宝月が入ってきて、父上を救った天下無双の勇者である趙子龍が、この宴席でひどい扱いを受けたと詰め寄ります。
父に猛烈に腹を立てた宝月は、〝趙子龍が敵将の首を取ってくれば、すぐに将軍にする〟という公孫瓚の言葉を真に受け子龍の扮装をして袁紹の陣に向かい文醜に、打ち負かされ捕らえられてしまいます。
文醜は、趙子龍に伝えよ!日没前に林へ来ないと令嬢の命はない。
1人で来なければ令嬢の命は保証できぬと言います。
文醜は趙子龍と手合わせがしたくて呼んだのでした。
文醜は趙子龍に槍を見せてもらうと、20数年前に消えたと言われる百鳥朝鳳槍だ。話によればともに消えた二巻の兵書もあるとか…もしや兵書も そなたの手にあるのか?と尋ねます。
趙子龍は、首を横に振ります。
文醜は、答えたくないか…失礼した。だが1つだけ忠告しておく。〝小人 罪なし玉を懐いて罪あり〟宝を持てば災いを引き寄せる。留意されよと言います。
趙子龍は、礼を言うと答えます。
趙子龍は宝月を連れて屋敷に送り届けます。
つづく
三国志ー趙雲伝ーあらすじ29話
(感想)
趙子龍は美女ばかりに慕われるね~💓