三国志ー趙雲伝ーあらすじ54話
「荊州を治める」
趙子龍は諸葛亮から荊州を治めるよう託され、戦は得意だが町を治めたことなどないため果たして自分に務まるのか戸惑います。
柳慎は子龍に、戦は恐れぬのに役人になるのは怖いのかと聞きます。
子龍は、私は しばらく荊州を預かるだけだ。ふさわしい者がいれば すぐ身を引く。明日 共に町を見回ってくれと頼みます。
翌日、子龍と柳慎が町を見回っていると、孫尚香(劉備の妻)の護衛として呉から来た魏徳(ぎとく)という男がタダで飲み食いをしていることを聞かされます。
さらに、魏徳は賭場をしきって勝手に民を監禁していることも発覚します。
子龍と柳慎は策を巡らせ、その罪を暴きます。
それを知った尚香は子龍に、孫家と劉家の仲と数万の兵に関わる訴えよ。魏徳は博徒を幽閉し1人 殺したのだから法によれば死罪ね。魏徳の母親は兄の孫権の乳母なの。だから呉と我々は敵対することになる。その隙に曹操が攻めてくるかもしれない。もし そんなことになれば数万の兵士が戦で命を落とすことになる。私は魏徳1人を助けたいのではない。どうか魏徳を解き放ってほしいとひざまずきます。
子龍は、今日はお帰りください。明日 必ずお答えしますと答えます。
翌日、子龍は魏徳を引き出し斬れと命じます。
子龍は諸葛亮の命よりも、今は 私が荊州を治めている。民を守るのが務めだ。命に逆らわねばならぬことも時にはあるのだ。権力を振りかざし法を蔑ろにする者に民が信服することはないと言います。
尚香は魏徳を斬った子龍を、自分を蔑ろにしたと腹を立て怒りを子龍にぶつけます。
子龍は、斬れば忠義に背き、斬らねば仁義に背きます…思い悩み 苦しみました。その時 私は思い至ったのです。大切なのは民であり、民を救うことが私の務めだと…と答えます。
尚香は、呉と我々が決裂して戦になってもよいと?と責めます。
子龍は、呉侯を信じております。江東を平定された時、孫策様は民に手を出さなかった。呉の軍紀の厳しさは有名です。呉軍が訪れると民は大歓迎したとか…こうして孫策様は江東の統一を成し遂げた。
今もなお 民は孫策様の名を忘れてはおりませぬ。孫策様が世を去っても 孫家の家風は変わらぬ。江東が富み栄え民が幸せなのは呉侯が その家風を受け継いだからです。呉侯も民に慕われたたえられています。民の敵は孫家の敵でしょう。魏徳が荊州で行なった悪事には証もありますと話します。
尚香は子龍を許してくれるのでした。
つづく
三国志ー趙雲伝ーあらすじ54話
(感想)
子龍ってカッコいい‼️