千秋太后 あらすじ8話「私に力をください」
西暦981年7月 高麗王 景宗が没した。
在位年数は6年 享年26であった。
よって6代王 成宗(ワン・チ)が即位した。
先帝がなくなって26日経ったある日、成宗はスに、皇宮の外に家を用意し
崇徳宮と名付けた。以後 先后を崇徳宮主と呼びます。
崇徳宮主は、宮殿から追い出すおつもりですか?確かに先帝が亡くなられたのですから
出ていくべきですね。承知しましたと答えます。
成宗は、条件があります。1人で崇徳宮へ…息子のソンは置いて行かれよ。
皇宮で育てますと命じます。
崇徳宮主は、何ゆえ母子を引き離すのですか!と声を荒げます。
成宗は、先帝の遺言ですと答えます。
崇徳宮主は、さようなことを 言い残されるはずがありません。理解に苦しみます。
私に何の過ちがあって子供を奪うのですか?と激怒します。
成宗は、ともかく私がソンを育てます。これは命令です。有無を言わせません!と声を荒げます。
崇徳宮主は、命令ですって?ようやく話が見えてきました…お祖母様の
言うとおりお兄様は皇帝の座ほしさに目がくらんだのですね。先帝に何を
したのですか?変乱が起きた日 突然先帝が危篤に陥りました。お兄様と
内議令の名を呼んでおられました。何か裏があるはず!と声を荒げます。
成宗は、聞き捨てならない。勘ぐりはよせ!と立ち上がります。
崇徳宮主は、新羅系と結託したとお祖母様から伺いました。ソンを即位
させる気はみじんもありません。よって私たちにお構いなきよう。子供は
絶対に手放しません!と言い放ちます。
そんな中、我が子を取り上げられたスは必死に抵抗しますが、結局追い出されて
しまうのでした。
一方、成宗は仏教行事を廃止すると宣言し、朝廷は成宗を支持する新羅系儒学派と
太祖の遺志を受け継ぐ北方系臣僚とで二分します。
命より大切な息子を奪われたスは、涙ながらに祖母に助けを求めます。
しかし、祖母はスとソルに、黄州に帰りましょう。あのような皇帝に期待しても無駄です。
兄などもういないのです。私の孫のチも いない…今の皇帝は新羅系の操り人形に
すぎないと告げます。
そんな中、倒れた祖母はスに、先帝は私を憎んでいたであろう…私は憎まれて当然なのだ。
あの頃私は家門を守るのに必死だった欲に駆られ光宗陛下に逆心を抱いたのだ。
そのあおりで先帝の母親が…私の母親が命を落としたのだ。だが後悔はしていない。
我が家門は屈せぬ。太祖陛下が建国なさった高麗を滅ぼそうとする者には立ち向かう。
たとえそれが皇帝であろうと決して屈指はしないのが我が家門はなのだ!お前の兄は
国を滅ぼそうとしている。新羅系がお前の兄を担ぎ上げて この国を滅ぼしつつある。
お前がこの明福宮の主人だ。お前の子を押し立てよ…皇帝に立てるのだ。
そして必ずや後帝国として 高麗を復活させねばならぬと話し亡くなります。
スは、目を開けて…と泣き崩れます。
つづく
(感想)
兄妹って仲が悪くなると他人よりも憎しみは強いよね〜